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コラム「成功転職2010」第1回
2008年10月30日
人間力経営総合研究所 所長 二瓶正之

積極的な転職理由

今回からこの「合説どっとこむ2010転職版」にも コラムを書かせていただくことになりました。実は筆者自身も大学講師→コンサルティング会社→ リサーチ会社→中堅アミューズメント会社→最大手アミューズメント会社→独立というふうに、 4回の転職経験を持っています。さらに、企業の採用責任者として、数々の中途採用の面接に立ち 会ってきました。そのような経験から、転職を希望する方々に多少なりとも参考になる情報提供が できればと思っております。

第一回目の今回は、「転職理由」に ついて取り上げてみたいと思います。あなたは、なぜ、転職を考え出したのですか。 現在の仕事が向いていないからなのか。上司が無能でついていけないからなのか。いつまで 待っても出世が期待できないからなのか。会社に将来性がないからなのか。給料が思ったほど 上がらないからなのか。リストラの対象にされそうだからなのか。もっと新しいことに チャレンジしたいからなのか。もともと、キャリアアップの計画通りのことなのか。

主だったものだけでも、あげて みるとかなりの数になります。100人の転職希望者には100通りの転職理由があるといえるでしょう。 しかし、その多様な転職理由も将来を見据えた「積極的な理由」なのか現状に対する不満からの 「消極的な理由」なのかで分類すれば、結局2種類になります。新しいことにチャレンジしたい という転職理由も、時には会社に対する不満から始まっていることもあります。あなたの本当 の転職理由が何かを明確にし、それは積極的なものなのか、消極的なものなのかを、しっかり と見極めておくことが大切です。あなたの転職理由が本当に積極的なものならば、何も迷うこ となく、転職の準備を始めるべきでしょう。しかし、会社や仕事や上司に対する不満から、転職を 考え出していたとするなら、もう一度冷静に考えてみる必要があります。

転職に対する社会の考え方は以前と 比べればかなり肯定的な見方が一般的になってきており、その市場もかなりの広がりを見せています。 しかし、実際に転職後に希望の条件や希望の職場環境を手に入れる確率はまだまだ高くはありません。 やはり、転職は相当の熟考を経て出た結論であるべきです。あなたの転職理由がどちらかと言えば 、消極的なものであるならば、もう一度冷静に考える時間を持つべきです。例えば、今の会社につ いてあなたが良いと思う点と不満な点をできるだけたくさん挙げてきてみて、その結果を材料にし て熟考してみることも良いでしょう。案外、「灯台下暗し」で、普段あたりまえと思っているこ とが、実はその会社の大いなる魅力であったりします。不満の感情が冷静な判断を狂わせ ていることもあります。

あなたは、どういう 理由から転職を考え始めたのですか。もう一度、冷静に考えてみましょう。 このコラムについてご意見・ご感想をお寄せください。ではまた。

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著者プロフィール
人間力経営総合研究所 所長 二瓶正之
二瓶正之(にへい まさゆき)
1953年生まれ。新潟県出身。明治大学大学院経営学研究科博士課程修了後、短大講師を経て、日本能率協会でエネルギー 関連企業の組織診断調査とコンサルティングに携わった後、研修プログラム開発と雑誌『人材教育』創刊に関わる。その後、 ㈱日経リサーチに転じ、組織診断調査およびコンサルティングに従事。1997年に大手アミューズメント企業にスカウトされ、 能力開発担当マネジャー・営業部長代行・採用担当マネジャー・関連会社教育事業部長を歴任した後、 2007年㈱新東通信のシンクタンク部門として人間力経営総合研究所が設立されると共に、所長に就任。 著書に『経営戦略の実現と戦略マインドの醸成』(日本能率協会)、『経営行動科学辞典』(創成社)、『賢者180名命の言葉』(徳間書店)がある。
人間力経営総合研究所
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