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コラム「成功転職2010」第10回
2009年3月21日
人間力経営総合研究所 所長 二瓶正之

不況に強い企業とは

今回は「不況に強い企業」選びのポイントに ついて取り上げたいと思います。今、テレビや新聞等のマスコミでは「100年に一度の経済不況」と いう表現が頻繁に使われ、その言葉通り、多くの有名企業が業績悪化に苦しんでいます。日本の 製造業の代表格とも言われたトヨタですら、戦後発の営業赤字を記録しました。その他にも、 名だたる大企業が厳しい経営環境にあえいでいます。しかし、その一方で同じ自動車業界のス ズキのように安定した成長を続ける企業もあります。業種はまるで異なりますが、日本最大の 店舗数を誇るパチンコチェーンのダイナムもこの3月末の決算で創業以来の最高益の経常32 0億円を計上する予定となっています。

このように、同じ厳しい経済状況の中にあっても、着実に 安定した業績を上げ続ける企業があります。転職先の企業を考える時、やはり誰もが景気に左右されな い強い企業を選ぼうとするのは当然のことと思います。『日経ビジネス』や『日本経済新聞』の内容分析 を行ってみると、いわゆるリーマンショック以降も、安定成長を続ける企業には、いくつかの共通点 が見出されました。

第一に、「トップが勉強好きで、あらゆることから絶えず学び続けている」企業が成長を 続けています。このようなトップの姿勢は当然のごとく全社に影響を及ぼし、幹部社員から末端に至るまで会社 全体が「学習する組織」として機能し、新しい情報への反応とその取り込みがスピーディーになされ、絶えず新 しいアイデアが生まれる風土ができあがっています。

第二に、「人材獲得と人材育成に対して、一貫して積極的な取り組みを続けている」企業が成長を続けています。 その時々の業績と連動させながら、近視眼的に人材獲得や人材育成を考えるのではなく、一貫して優れた人材を獲得し続け、 人材育成にも切れ目なく継続的に投資を行う企業は、企業文化や創業の精神が連綿と継承・共有化され、優れたチームワークを発揮しています。

第三に、「過去の成功体験にとらわれず、常に現状否定を続けている」企業が成長を続けています。 「失敗は成功の母」と言われますが、実は「成功は失敗の母」も真実で、過去の成功体験にとらわれることなく、 絶えず現状否定を続ける企業は発想が柔軟で、環境の変化にもスムーズに対応できています。

以上の三点は景気に左右されず成長を続ける 企業の共通項としてあげられます。是非、企業選びの参考にしていただけたらと思います。

今回のコラムについてご意見・ご感想をお寄せください。ではまた。

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著者プロフィール
人間力経営総合研究所 所長 二瓶正之
二瓶正之(にへい まさゆき)
1953年生まれ。新潟県出身。明治大学大学院経営学研究科博士課程修了後、短大講師を経て、日本能率協会でエネルギー 関連企業の組織診断調査とコンサルティングに携わった後、研修プログラム開発と雑誌『人材教育』創刊に関わる。その後、 ㈱日経リサーチに転じ、組織診断調査およびコンサルティングに従事。1997年に大手アミューズメント企業にスカウトされ、 能力開発担当マネジャー・営業部長代行・採用担当マネジャー・関連会社教育事業部長を歴任した後、 2007年㈱新東通信のシンクタンク部門として人間力経営総合研究所が設立されると共に、所長に就任。 著書に『経営戦略の実現と戦略マインドの醸成』(日本能率協会)、『経営行動科学辞典』(創成社)、『賢者180名命の言葉』(徳間書店)がある。
人間力経営総合研究所
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