しくじらないための就活

エントリーシートの通過率をさらに上げるひとつの方法

高田 晃一2019年09月17日09時00分

エントリーシートの基本的な書き方の構成において、PREP法はがあります。

結論、理由、具体例、もう一度結論、以上の4つで構成することによって、シンプルで且つ論理的でわかりやすい文章が書けるというものです。

このPREP法で文章の基本的な構成を習得できたら、さらに通過率の上がる文章になるようにしましょう。

何をするのか?

「おっ、この学生は期待できそうだ」と思わせる文言「期待値」を加えるのです。

この「期待値」を使うことによって、人事に好印象を遺せるようになります。

具体的にここで言う「期待値」とは?

「企業の狙っている期待を正確に把握し、その期待以上のパフォーマンスをすること」とここでは定義します。

「まずい!もう一杯!」の青汁のCMが、かつてありました。

八名信夫氏が出演していたCMです。

期待した結末よりもさらに盛り上がる結末があると、「おっ!すごい!」と思ってもらえるのです。

つまり、これをエントリーシートに応用すると、下のようになります。

「PREP法+期待値」
1:結論
2:理由
3:エピソード
4:1で伝えた結論よりも、さらに魅力的な結論

こういった感じです。

これを上手に使ったエントリーシートの文章の構成を見てみましょう。

わかりやすいところで志望動機です。

結論 : ●●という理由で貴社を志望しています。
理由 : 理由は、△△という実体験からです。
具体例: 具体的に言うと、■■です。実際にOB 訪問した際に××さんにお会いしたことで、●●という理由だけでなく、★★という観点にも気付くことができました。
結論 : ●●という部分を実行し、かつ★★という部分まで意識できる人材になることで、貴社に貢献します。

以上のような要領です。

上手に「PREP法」に「かつ★★という部分まで意識できる人材になることで、貴社に貢献します」という「期待値」が組み合わさって、さらによい文章構成になっています。

この文章を読んだ人事としては、「まずい!もう一杯!」の青汁と同様に、最初で読んだ結論より最後の結論の方が、さらに魅力的になっているため、最終的な感想としては、「おっ!日々成長するタイプなのかな…いいですね」と判断します。

青汁に例えるなら、最初の結論部分でおいしさをアピールして且つ、最後でさらにおいしいということがアピールできれば、エントリーシートは通過します。

味覚と言うものは人によってばらつきがあるものですから、そこまで顕著に違いがわからないかもしれませんが、エントリーシートに関しては、優劣が明確に現れます。

よって、エントリーシートを書く際に、2段階の結論を用意して望むようにしましょう。


「結論A」 ⇒ 「結論A‘」

結論に対して、さらに魅力のある結論が最後に書かれていれば、人事はそのエントリーシートに高い評価を与えますよ。