合説どっとこむ編集長コラム「就職力は面接力」

アドバイスは誰に受けるべきか

兵頭 秀一2017年01月13日11時30分

人生最大の岐路ともいえる「就職」。その行く先についていろいろな人に相談したりアドバイスを受けることとなります。でも気を付けなければいけないことがあります。

仮に100人の人に相談するとどういうことが起こるのか。「挑戦しろ!」という人と「ムリはやめておけ!」という人が必ず混在します。しかも平和で保守的なこの日本では後者の方が圧倒的多数派です。

その100人にはあなたより豊富な知識・経験・情報・高い志の持ち主もいるでしょう。でもあなたよりレベルの低い志の持ち主もいるでしょう。情報も持っていないし勉強もしていない。ただあなたより人生を長く生きているだけ、というような。

結局あなたの道はその100人の平均点レベルの答えに向かってしまう、ということなのです。もしあなたが上位20%の優秀な才能を持っていた時、その才能は閉じ込められてしまうことになるでしょう。

私は経営者になるまでのキャリア形成の過程では転職も起業も「母」「義母」「妻」の忠告は申し訳ないのですが、あえて無視をして様々なことを決断しました。そして経営者というポジションにたどり着いてきました。

75歳を過ぎてなお元気な母は今でも言います。「あんた、そんなに借金して大丈夫なのか!」。たとえ黒字経営で健全な財務体質の会社でも銀行借入は有益な経営戦略である、ということの意味を彼女たちは知る由もありません。

15年前のことです。親戚の一人に占い師まで使って私の転職を阻止しようとしたものがおりました。もう無茶苦茶な話です。占い師に「今は転職の時ではない」と言われるとさすがにこっちもビビります。でも無視しました。

15年たった今、結果ははっきりしています。あの時の転職は大成功だったのです。実はあの時の転職がなかったらこの「合説どっとこむ」は誕生していなかったでしょう。

私にも子供がいるのでわかります。多くの親が子供に望むことはこういうことです。
・自分より長く健康に生きてほしい
・社会に迷惑をかけないでほしい
・安全に堅実に生きてほしい

子供の「挑戦」にはどうしてもしばしば反対の立ち位置をとってしまうのです。
私自身は挑戦する人生を生きているくせに勝手なものです(笑)。

自分の道を自分の力だけで切り開くことは簡単ではありません。そこで周囲の、特に人生の先輩からの様々なアドバイスを参考にしながら進めていくことになります。

就活や就職のアドバイスは
1.あなたより志の高い人
2.あなたより勉強や情報収集をしている人
3.あなたより器や経験値の大きい人
を選んで受けましょう。