しくじらないための就活

エントリーシートの選考で上位5%で合格するためのひとつの書き方

高田 晃一2018年09月25日10時00分

エントリーシートをさらに深みのある、選考に上位5%で合格するためには、内容に深みを持たせることです。

深みを持たせるためには?

それは内容に奥行きを持たせることです。

その奥行きとはどういうことか?

それは「時間的な継続性」です。

エントリーシート選考のとき、審査する人は、就活生であるあなたが書いた文章を立方体に捉えて読みます。

立方体とは、下のような感じです。

タテ:自発的に行動を起こしたこと。自分が主体的に取り組んだこと
ヨコ:自分の行動によって第三者を動かした実体験
奥行:自分が取り組んできたことと第三者を動かした実体験の時間的な継続性

この3点が上手に盛り込むことができれば、エントリーシート選考は簡単に上位5%で合格することができます。

これを最大限文章に盛り込めないかを検討してください。

大体が「タテ」の長さが異常に長いケースが多いです。

しかし、上位5%で合格するエントリーシートは、この「タテ×ヨコ×奥行」が表す体積が非常に大きい内容になっているのが特徴です。

よって、いくら「タテ」が長くても、「ヨコ」と「奥行」がゼロであれば、体積はゼロなのです。

特にこの考え方は、自己PRに絡むエントリーシートの設問の際には、絶対に活用しましょう。

上位内定者の自己PRの実例を示します。

「自己PR」
私は常に周りにエネルギーを与え、皆の行動力の出発点になろうと心がけています。大学1年生のとき、「市内のゴミ拾いをしよう」と考えて始めたボランティア活動は、当初5人で始めました。しかしゴミを減らすには、まずこの活動を市民の皆さんに知ってもらい、ゴミを捨てないように啓発することが大切だと考えました。そのため、真冬にも関わらず、グリーンのTシャツを着て清掃活動に取り組んだりしました。その後清掃中に声をかけられるようになり、婦人会の一団体も積極的にゴミ拾いをしていただけるようになりました。また、河川敷周辺で散歩している人も積極的にゴミ拾いをしていただけるようになりました。活動を続けてから、現在で3年6ヶ月。市内の美化はもちろん、市民の美化意識向上につなげました。(オリエンタルランド内定者)

まず、「大学1年生のとき、「市内のゴミ拾いをしよう」と考えて始めたボランティア活動は、当初5人で始めました」という部分。

ここでは、「自発的に行動を起こしたこと」つまり「タテ」が書いてあります。

つづいて、「婦人会の一団体も積極的にゴミ拾いをしていただけるようになりました。また、河川敷周辺で散歩している人も積極的にゴミ拾いをしていただけるようになりました」という部分。

ここでは、「自分の行動によって第三者を動かした実体験」つまりは「ヨコ」が書かれています。

そして、「活動を続けてから、現在で3年6ヶ月」の部分。これは、「自分が取り組んできたことと第三者を動かした実体験の時間的な継続性」という奥行の部分が書かれているのです。

本来、自己PRというのは、あなたの過去の経験から導き出されるものです。

よって、あなたが自己PRを考える際は、この「タテ×ヨコ×奥行」の考え方から逆算して考えることが、簡単に上位5%で合格するためには得策です。