しくじらないための就活

2020年卒の就活で学歴フィルターはどれくらい厳しくなるのか

高田 晃一2019年02月05日08時00分

某ITシステム会社に行きました。

この会社は学歴フィルターのシステムを作っている会社です。

多くの企業は学歴フィルターをどのように利用するのか、ということについて話し合いました。

2020年卒向けの就職活動について申しますと、前年度より、学歴フィルターによる締め付けが厳しくなります。

どうしてか?

その理由は、ふたつあります。

ひとつは新卒採用の人員を減らしたことです。

アベノミクスの影響で多くの企業は過去最高の売上げの数字を出しています。

無茶苦茶稼げているのです。

こんな入れ食い状態である今、稼げる限界まで稼ぎたいモノです。

稼ぐためには売ってくれる人がより多く必要です。

よって、企業は採用といった直接に売上げを生まない部門の人員を減らして、その分を営業といった売上げを生む部門の人員を増やしています。

そうしますと、3人で1万通のエントリーシートを2日(16時間)で見なければならない、という絶対に不可能なことが起こります。

よって、十分にエントリーシートの審査ができるようにすべく、自社に届くエントリーシートの数を減らすために学歴フィルターをより厳しく締め付けるのです。

もうひとつは、そもそも自社の採用人数を前年度より減らしていることです。

多くの企業は10年以上先を意識して行動しています。

10年後も安倍さんが総理大臣をしているはずがありません。

10年の間で景気の浮き沈みというのが絶対に起きます。

直近では来年に東京でオリンピックが行われます。

オリンピックが終わった後に絶対に起きる景気の冷え込みを意識して、特に大企業は一昨年度より、採用人数を減らしています。

特に顕著なのは銀行ですね。

3分の2から半分までに減らしました。

「銀行が減らしているのだから、何かある。よって、ウチも減らそう」という感じで、自社の採用人数を減らしているのです。

採用人数を減らすと、競争倍率が高まりますね。

企業はこれを嫌がっている。

前の理由と同じく、学生ひとりひとりに十分な時間を割くことができないためです。

よって、自社に応募する人数を意図的に減らすために学歴フィルターをより厳しく締め付けるのです。

あと、学歴フィルターは単にあなたが所属している学校の名前だけで切っているわけではありません。

場合によっては、逆転できる場合もあります。

それは何か?

あなたが卒業した高校の名前も見ている、ということです。

あまり偏差値の高くない大学の学生でときどき、高校は超進学校に在学していた、という方が居られます。

こういう方にチャンスがあるのです。

大学の名前ではなく、高校の名前で判断している企業も結構多くあります。

某通信会社の人事の方から教わったのですが、入社後に成果を出す人間は、大学よりも高校の偏差値で決まることが多いのだそうです。

大学よりも高校に相関関係がある、ということです。

よって、偏差値の高い高校に通っていた方は、チャンスがあるかもしれないよ、ということをお伝えします。

話しをまとめます。

2020年卒の就職活動において学歴フィルターは、より厳しくなります。

しかし、高校の名前で逆転する可能性がある、ということ。

これらを意識して、受験する企業を上手に選定していきましょう。
 
 
 
(2020年5月5日追記)
2020年卒以降の就活で実際に起きたことを見ますと、この記事の内容は、半分はずれて、半分当たっています。
下のURLのサイトで、これについての解説をしています。
https://www.gosetsu.com/column/view/171
 
 
 
 
 
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