しくじらないための就活

面接で問われるコミュニケーション能力とは?

高田 晃一2019年05月14日07時30分

10連休が始まる前のある日、某大手企業にて面接官をしてきました。

100名近くの就活生を面接してきましたよ。

面接官をしているといつも、「コミュニケーションとは何なんだ?」と考えてしまいます。

このときに考えたことを今回の記事にしてみました。

面接で問われるコミュニケーション能力とは、大きく3つの要素からなります。

これは会話でも文章でも同じです。

人と人とがかかわりを持つことなら、全てに共通する真理です。

よって、エントリーシートを書くときにおいても、常に意識すべきことです。

この3つの要素とは、下のとおりです。

(1)初対面でも相手との信頼関係を一瞬で築く
(2)相手の知りたいことを理解する
(3)自分の考えを適切な言葉で伝える

詳しく述べます。

(1)初対面でも相手との信頼関係を一瞬で築く

どんなに正しいことを言っていても、嫌われていたら話は聞いてもらえません。

嫌いな人から指摘されたら「文句」になりますが、好きな人から指摘されたら「良いことを教えてくれた」と、人は思ってしまいます。

ホームレスの方から「成功の秘訣は~~」なんていわれても、無視してしまいますね。

一方で、ソフトバンクの孫正義さんから「成功の秘訣は~~」と言われたら、真剣に聞きます。

少なくとも私は絶対に聞きます。

話す内容の前に「誰が話すのか」という事が重要になってくるのです。

よって、就活生であるあなたは背伸びをして、社員の言葉で話そうとしてはいけないのです。

ここは意外に重要ですよ。

(2) 相手の知りたいことを理解する

特に面接においては、相手が知りたいこと、相手が求めていることを察知する必要があります。

ここを理解してない人は、自己中心的な自己PRや志望動機を話して、面接官をうんざりさせるのです。

これは面接の練習を繰り返すしかありません。

しかし、面接の練習を繰り返していけば、独特の空気感が理解し、「この質問は、あれを知りたいのだな」ということがわかってきます。

これができればOKです。

(3)自分の考えを適切な言葉で伝える

ほとんどの就活生は、ここだけをコミュニケーション能力だと思っています。

しかしこの箇所は、意外に優先順位が低いところなのです。

なぜなら、どんなに論理的に話しても、あなた自身が嫌われるような態度を取ってしまい、面接官が聴きたくも無いことを話していたら、あなたの話を聞こうとしません。

よって、相手には何も伝わらないのです。

反対に(1)と(2)ができてれば、多少伝え方が下手でも、面接官の方々は一生懸命話しを聞いていただけますし、意を酌み取って、理解してもらえるのです。

よって、特に(1)と(2)を意識して、面接に臨んでいきましょう。