しくじらないための就活

文学部生は機械メーカーを調べてみると良いよ

高田 晃一2019年12月17日09時00分

就活生であるあなたが入社試験を受ける会社を探すとき、幅広く業界を見ることを、是非オススメします。

特に今(2019年12月17日)は、来年の3月1日から本格的に始まる本選考に備えて、業界を絞っている方が多数なのが現実です。

しかし、業界を絞りすぎずに敢えて多種多様な業界を見ておくようにしましょう。

幅広く業界を見ることを私がオススメするのは、下の3つの理由があります。

1つ目は、自分の選択肢の可能性を広げるためです。

もしあなたが、今の時点で絶対に入社したいと強く考えている業界や会社があるとして、その会社が絶対に一番自分の最も入社したい会社だと断言できますか?

まだよく知らない業界の全体像の中に、 自分にさらに適合している会社がない、と言い切れますか?

初めから業界を絞ってしまうと、自分の選択肢の可能性まで狭くしてしまいます。

狭めすぎて、自身の可能性をつぶしてしまった就活生を毎年たくさん見ています。

これを避けたいがためにこの理由を挙げました。

他の業界も調べた上で第一志望はこの会社だ、と自信を持って言えるようにしましょう。

2つ目は、リスクヘッジのためです。

就活は大学受験と違って、どんなに能力が高くても「会社の雰囲気に合わない」と面接官に判断されてしまえば、あっさり落とされてしまいます。

必ずしも、「能力が高いイコール内定をたくさんとれる」 という訳ではありません。

就活生であるあなたがどれほど自分の能力に自信があったとしても、リスクヘッジのために幅広く業界を見るようにしておきましょう。

3つ目は、志望動機をさらに洗練させるためです。

エントリーシートや面接で志望動機を述べようとすると、必ずと言っていいほど、次のような質問をされます。

「君のやりたいことは○○の業界じゃダメなの?」
「なんであの会社でなくて、ウチなの?他の会社でも良いんじゃない?」

このとき、他業界についての知識が乏しいと答えられなくなってしまいます。

しかし、さまざまな多種多様な業界を研究していると、上記の質問に対して実体験を持って切り返すことができます。

以上の3つの理由から、「幅広く業界を見る」ということを忘れないでください。

あなたが所属する学科では有り得ない業界を調べることをオススメします。

例えば、文学部の方は電機メーカーに、工学部の方は農業に、芸術学部の方は金融に、といった感じです。