しくじらないための就活

あなたが志望している会社の10年後をイメージしていますか?

高田 晃一2020年01月21日08時30分

就職活動と採用活動との両方の立場で仕事をしているため、従業員が1万名を超える大手から従業員ゼロで社長のみの超零細と振り幅を大きくして、たくさんの会社を視察したり、経営や人事戦略について話し合ったりしています。

企業の経営は、日々成長しつづけなければいけません。

現状維持は衰退を意味します。

よって、自社ならびに従業員が成長していく方法についても話し合っていきます。

ここで重要なのは、世間の動向を先読みして、自社がその流れに乗って成長できるプランを、社長(もしくは採用担当者)がきちんと話せるのか。

ここのところをきちんと話せれば、その会社は安泰です。

その逆。きちんと言えなかったり、業界全体が「まずい」と感じられたりしたら、その会社は志望することを辞めた方が良いです。

入社しても数年後には、企業規模縮小によるリストラの対象になるためです。

「まずい」と感じさせる例をひとつ示します。

銀行です。

私が大学院新卒で就活をしていた2002~2003年、第一勧業銀行とか大和銀行といった都市銀行(当時)は総じて就活人気ランキングのTOP20に入っていました。

しかし、私が通っていた大学が理系学部しかない大学でしたので、別方面からこういった情報が入っていました。

「AIの研究がものすごく進んでいる。10年以内で実用化される。実用化されたらまず銀行業務の分野に使われる。日々の業務がAIに取って代わられる。よって、銀行は自社の行員を極限までに減らさないと、銀行の経営は続けることはできない」

この情報のとおりに銀行業界が衰退していますね。

もっとミクロなことを述べます。

銀行の支店の窓口業務は6ヶ月くらいで全てマスターできるらしい。

それ以降だと、10年在籍しても全く成長せず、社会人としてのスキルに磨きがかからない状態になってしまう。

これが非常にまずい。

就活人気ランキングで上位に入った会社でも、こういうことが起きるのです。

よって、就活生の皆様には、志望している会社を調べるとき、その会社の10年後をイメージするのです。

会社としてはどうか?

その中で仮に入社していたら私はどうなっているのか?

社会人として年相応の成長ができるのか?

この3つをできるだけ鮮明にイメージしてその結果、OKだと判断できれば、その会社を受験しても大丈夫です。

そのイメージをより鮮明にする方法は、日本(世界)の未来を予測する書籍がたくさん出ています。

ですので、就活生であるあなたは、その書籍を読みながら、志望する業界をどうなるのか?と考えれば、OKです。

是非、実践してみると良いですよ!

上の画像は、世界の未来を予測している良い本です。

是非、この本を読みながら、あなたが志望する業界や会社の未来をイメージしましょう!