合説どっとこむ編集長コラム「就職力は面接力」

文章の書き方のコツ

兵頭 秀一2020年03月30日16時42分

仕事柄毎年たくさんのエントリーシートや履歴書などの添削を行っています。添削を大量にこなせるのはなぜか。意外に添削には時間を必要としないからです。

ほとんどのケースで初歩的な次の3つの修正点があるのです。下記の3つについて治しなさい。これで添削はほとんど終了です。

1.読点過多
2.要点や結論が冒頭に来ていない
3.時期やスケール感を数字で表現できていない

1と2については次の例文が参考になるかと思います。
例1.「私はお腹がすいたのでハンバーガーを食べました。」
例2.「私はハンバーガーを食べました。その理由はお腹がすいたからです。」

例1は結論があとで句点が1個。例2は結論が前で句点が2個。後者の方が賢い人の文章なのは言うまでもありません。このような思考回路に変えて日常会話をしていくことでこの問題は改善していきます。

3についてよくある例は次のようなものです
例3.私は野球部でレギュラーを勝ち取りました
例4.以前行っていたアルバイトで接客の面白さを知りました。

例3はその野球部が何人いるのか、そのスケール感が数字で表現されていないとレギュラーを獲得したことの価値や重みが伝わりません。例4は時期と期間が不明です。

数字で表現する能力は仕事ができる人の必須条件です。数字を操ることのできない様は仕事ができなさそうな人という印象を与えてしまいます。

言い換えれば
1.読点過多ではない
2.結論や要点が冒頭に来ている
3.時期やスケール感が数字で表現されている
この3つをクリアするだけでかなり上位の評価になるということです。
上位1割には入るでしょう。

ちなみに合説どっとこむでは1秒で国語的な間違い(読点過多など)がチェックできるES添削ツールを用意しています。ぜひご活用ください。
https://www.gosetsu.com/2021/pages/estool