合説どっとこむ編集長コラム「就職力は面接力」

会社の数値は暗記でなく理解を

兵頭 秀一2015年03月21日21時38分

「当社の昨年の年商はご存知ですか?」

面接でこういった会社の数値に関する質問に答えられない就活生は多い。

会社に関する数値が就活生の頭にまるで入らない理由は数値を暗記しようとして理解をしようとしていないからだ。数値を理解するためには有効なのは比較をすることだ。3つの次の比較がある。

1.時系列比較(過去数年分のデータと比較する)
2.他社との比較
3.平均値(あるいはあるべき数値)との比較

複数の数値を比較して、増減の理由や多少の理由を考察、あるいは調べることで数値は理解へと変わってゆく。

面接はクイズではないので会社の数値を質問されてもピタリと当てる必要はないのだが、およそ10億なのか100億なのか1000億なのかもわかっていないのはさすがにひどい。だが実はほとんどの学生がそうだから面接官も大目に見ている場合が多い。だからそれ自体が不合格理由になるわけではない。

しかし問題はここからだ。年商すら言えなかった学生の方が「これはまずい、終わった」と思う。そしてテンションが下がったり顔面蒼白になるなどボロボロになり、そのことが不合格につながっていくのだ。

こんなことであこがれの企業の面接を失敗してはあまりにもったいない。ただ、単に面接対策だけでなく間違った企業選択をしないためにも会社の重要な数値は理解して挑んでほしい。