インターンシップこそが令和の学生でしかできないことだよ
高田 晃一2019年07月09日08時00分
先日、駒澤大学で講演をしてきました。
合格率100%のエントリーシートについて、いろいろ話してきました。
200名くらい参加されたのですが、構成を見ますと、学部2年生と3年生が半々でした。
講演の後に質疑応答のコーナーを設けまして、いろいろな質問が出てきました。
その多くはインターンシップについてでした。
今、学年不問のインターンシップが増えているため、多くの学部2年生もインターンシップに参加しているのです。
通年採用によって起こることは、採用活動の早期化です。
これは私より上の世代の方が、通年採用の世代だったため、そこから学習をしています。
歴史は繰り返すのです。
かつて起きたことと同じことが起きるのです。
よって、学部2年生も普通にインターンシップに参加するわけですが、ここでこんな批判が来ます。
「学生なんだから、学生らしいことをやりなさい!」という批判です。
ちょっと待って!
就業前の職業体験も学生しかできない学生らしいことです。
社会人になった後の転職活動は、いろいろな意味でかなり面倒。
それを未然に防ぐために就業前のインターンシップで見極めているのです。
ここに気付かない。
この批判を言っているのはいつも、高度経済世長期世代の方です。
給与の上昇が仕事をするモチベーションとなった昭和の世代です。
古い。
今は1次関数的な給与の上昇は期待できなく、その分、仕事の中身や人間関係を重視しています。
入社後に「思っていたのと違う!」となってしまっては遅すぎる。
よって、就業前の職場体験、インターンシップが重要なのです。
批判をしている高度経済世長期世代の方は、環境が多少合わなくても、給与が自動的に上がるため、我慢をすることができました。
令和の今では絶対に有り得ないことです。
よって、大学入学直後からインターンシップによって経験を積み、自身が何を望んで、どんな業界が合っているのか、ということを綿密に見極めないと、リア充な社会人が実現しないのです。
この講演ではインターンシップについての質問で盛り上がりました。
学部2年生からでもインターンシップは心配なのです。
もしここに学部1年生の方もいましたら、やはり就職活動を意識してのインターンシップについての質問をしてきたでしょう。
令和の今はいただける給与の金額よりも、人間らしい働き方が望まれる企業社会です。
学生自身が望む社会人の人物像に近い会社を学部2年生から真剣に考えていることを体感した駒澤大学での経験でした。