通年採用を導入することによって就活はどのように変わるのか?
高田 晃一2019年08月13日08時00分
8月10日付けの日本経済新聞10面より。
富士通が2020年卒採用より、通年採用を導入することを発表しました。
「弊社の基準に適う人材がいれば、いつでも採用するよ」ということです。
経団連による就活ルールの廃止をしたために発表できたのですね。
これに追従する企業は続々と出てくると私は見ています。
これによって新卒の就活はどのように変わるのでしょうか?
実はある程度正確な予言ができます。
なぜか?
筆者である私の1~4年上の先輩が、政府主導の就活ルールが廃止され、通年採用の就活自由化の世代でした。
この世代に起きたことを振り返って、令和の今の文化と組み合わせれば、OKなのです。
それでは、何が起こるのか?
まず、新卒でも即戦力が求められる、ということです。
来年行われる東京オリンピックの後に起きる景気の冷え込みは、特に新卒採用の縮小化と多様化を起こします。
景気は冷え込んでいるので、今すぐにでも売上を上げたい、ということで企業は中途採用を増やします。
しかし、中途採用でも限界があります。
ここでそれを埋め合わせる程度に新卒採用を行うのです。
よって、中途採用の欠員補充扱いの新卒は、中途入社の方と同等のスキルや持っていないと、内定は獲得しづらい。
だから新卒も即戦力が求められるのです。
学生の身分で中途入社の方と同等のスキルがあるよ、とアピールするためにはどうするのか?
学校の勉強を頑張ることです。
私の先輩の世代と令和の今の大きな違いは、外国人留学生の存在です。
令和の今は、外国人留学生や外国の大学を卒業した(する予定)の学生も就活におけるライバルになります。
外国の大学は総じて、無茶苦茶勉強していますし、学科に即した事業を行う会社で即戦力になるような教育も十分に行われています。
そういった方々に日本の大学に通うあなたは勝たないといけません。
さぁ、どうしましょう?
学校の勉強を頑張りましょう。
頑張るといっても、前期試験や後期試験で頑張るだけではありません。
外に出るのです。
企業が主催するリーダーシッププログラムに参加する。
論文コンクールで賞を獲る。
学部生も学会で発表する。
こういった外に出て行動することも非常に大事です。
この経験が学内での勉強に活かされて、さらに対外的な評価を高めることができます。
今回は学校の勉強について採り上げました。
この文章を読んでいるあなたがもし、学部1~2年生でしたら、この記事に書かれている内容を実践しましょう。
学部3年生~修士1年生でしたら、SPIの勉強とインターンシップに積極的に参加しましょう。