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教育実習をしたことを自己PRに使えますか?

2017年06月12日10時00分

先日ご相談を受けた学生さんから、「民間企業に就職したいのですが、学生時代いちばんがんばったことは教育実習です。教育実習を自己PRとして使うのはいかがなものでしょうか」とご質問を受けました。
教員免許を取得したり、教育系の学部に通っている学生さんの中でも、就活をしている学生さんは多いと思います。今回は、「教育実習」を「自己PR」で使う際のポイントと注意点についてお話しようと思います!

結論から言うと、「教育実習を自己PRに使う」こと自体には全く問題はありません。しかし、いくつか必ず押さえておくべきポイントがあります。ここを逃すと、「教育実習をPR に使う」ことが逆にハンデとなってしまう可能性があります!

●「なぜわざわざ民間に?」への返答を用意しておく
「大学生活で一番頑張ったことは教育実習」というと、採用担当者には、「なぜ教師にならずわざわざ民間に?」という疑問が浮かぶでしょう。
そこをどう切り返し、いかに面接官を納得させるかによって、あなたの評価は大きく変わるでしょう。
・教育実習を経て、どうしてわざわざその会社・業界を選んでいるのか
・教育実習の経験がどういう風にその企業で活かせるのか
をしっかりと伝えられるように準備をしておくことが大切です!

●エピソードの深掘りを徹底する
先に言っておくと、単純に「教育実習」を一番頑張ったこととして上げるだけでは、あまり大きなアピールにはなりません。自己PRの目的は、「あなたがその企業に入って活躍する様子を面接官に想像させる」こと。教育実習が題材だとしてもそれは同じことです。

教育実習では、課題が多く、スケジュールもタイト、多くの人と関わるため、言われたことをこなすだけでも精一杯かもしれません。「やり遂げた」出来事は多いことでしょう。しかし、それだけでは全くアピールになりません。

実習中は責任ある仕事を「やり遂げる」ことに追われていたかもしれませんが、実際に企業に入ると、責任をもって仕事を完遂することは大前提です。そのうえで、企業が求めているのは、「自主的に行動することができる人材」「問題解決能力のある人材」「リーダーシップ・協調性のある人材」です。そういった部分をエピソードの中で具体的に引き出していかなければ、そもそもアピールにすらなりません。以下の点を押さえることで、面接官もあなたの活躍を想像しやすくなるでしょう。
・困難や問題を「どんなふうに」乗り越えたのか
・周りの教師や同期とどのように関わったのか
・その結果、どんな力を得て、どんな力を活かしていけるのか
エピソードの中で見えるよう、しっかりとまとめておきましょう。

いかがでしたか?他の自己PR作成と同様に、あなたの魅力が最大限に発揮できるよう、しっかりと準備をしましょう!教育学生であることを強みにして、または逆手に取って、面接官に覚えてもらえるようなトークをすれば、全く問題ありません!

また、教育学生は、他の学部生に比べて就活の情報源が少ない節があります。専攻にとらわれず、他のみんなと差をつけずに就活するために、積極的に情報収集をしましょう。

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