無理して優秀な学生を採用する必要はない
高田 晃一2019年11月08日11時00分
貴社が特に新卒採用を行うとき、「優秀な学生を採用しなくては!」と真っ先に考えると思います。
ここで改めて考えなくてはならないのは「本当に優秀な学生は必要なのか?」ということです。
貴社の更なる利益の獲得のためには確かに優秀な人材が必要です。
しかし、この元から優秀な人材を獲得するために、通常よりも多くの費用を使うことは、私は非効率的だと考えます。
仮に優秀な学生に内定を与えることができても、内定辞退のリスクは大きいです。
更には入社させることができたとしても、貴社との雰囲気に合わず、1年以内で退社してしまうリスクが非常に大きいです。
それでは、優秀な学生よりも貴社が採用すべき学生は、どんなタイプの学生なのか?
それは、貴社と気の合う学生です。
気の合う学生とは、貴社から見て「楽しく一緒に働くことができそうな学生」です。
気の合う学生でしたら、内定辞退のリスクも入社後1年以内で退社するリスクも小さいのです。
それで気の合う学生かどうかをどこで見極めるのか?
これは社内で内定を出せる権限のある方(できれば社長)が、会社説明会や面接にて、学生の方々との対話を重ねていくことで見極めることができます。
そうしますと、通常よりも多くの対話の時間がかかりますが、高い確率で入社につなげることができます。
ですので、全体の採用にかかる費用が少なくなります。
貴社との気の合う学生、という定義はかなり感覚的なものです。
しかし、これをはっきり文章化させると、貴社の独自の採用ノウハウとして残ります。
よって毎年、貴社の気の合う学生に出会えることができる、つまりは新卒採用で困ることが少なくなる、ということです。
是非、優秀な学生よりも気の合う学生と出会いを求めることに目を向けると、絶対に良いですよ。
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