合説どっとこむ編集長コラム「就職力は面接力」

縁を大切にする就職活動

兵頭 秀一2017年05月25日15時21分

「より多数の応募者×倍率の高い選考=より優秀な人材の採用」

私自身が10年以上にわたって大企業で1年に100人以上もの新卒採用担当をしていた時、新卒採用の基本戦略はこれでした。より多数の応募者を獲得するために就職ナビや合同説明会への採用広報に数千万円、時には数億円もの投資をするのです。

このように展開される現代の就職戦線においては一方の学生も冷静でしたたかです。数十社もの会社説明会に行き、同時にいくつもの会社に対し面接では「御社が第一志望です!」と言うのです。

会社、就活生双方による「多産多死戦略」は一見とても合理的に見えます。しかしそれだけが良い採用、良い就職の手段なのでしょうか。

目の前に偶然現れたたった一つの選択肢に対し、「縁を重んじる。そして自身に興味を抱いてくれた相手に感謝する」その気持ちが良縁につながる就職活動や採用活動もあると思うのです。

例えば一昔前までは日本ではお見合い結婚が主流でした。たった一人の候補者と出逢い、結婚に至る。あるデータによると戦前はお見合い結婚が過半数でした。近年は5%前後で推移しています。ところが離婚率はこれに反比例して年々上昇を続けています。お見合い結婚は何が強いのか。それは「縁を大切にする心」にあるのではないでしょうか。

合説どっとこむでは今年2017年3月からみつばち合説という合同説明会を企画し開催を始めました。10社前後の企業と50人~100人前後の学生による合同説明会です。その特徴は「双方向性」。学生が企業を訪ねても良いし企業が学生を勧誘しても良い、という自由度にあります。そして有名就職ナビには掲載されていない企業がたくさん出展します。

少人数×少ない企業数×自由な動きの中ではお互いの顔がよく見え、コミュニケーションが深まります。結果、学生のイベント会場への滞在時間も長く、それによって前回の開催では多くの良縁が結ばれました。

みつばち合説は多産多死型ではない、縁を大切にする合同説明会です。

5月から東京の綾瀬駅前に就活イベント専用会場を開設しました。合説どっとこむプラザと命名しました。IKEAの家具などをふんだんに使いおしゃれ空間を演出。すべてのブースには43インチモニターを設置。「日本で一番快適な企業と就活生の出会いの場」をコンセプトに造った会場です。

就活生のみなさん、採用担当の皆様、「合説どっとこむプラザ」と「みつばち合説」にぜひ今後もご注目ください。

みつばち合説サイト
http://www.gosetsubee.com/