合説どっとこむ編集長コラム「就職力は面接力」

決めた!覚悟した!やるしかねぇ!

兵頭 秀一2018年08月15日16時13分

8月。最終学年の方は複数の内定先を抱えていたり、内定承諾はしたものの本当にその会社でいいのか、と悩んだりする時期。

どこに就職するかによって人生が大きく変わることも事実。なので「より慎重に」という気持ちもわかります。しかしその背後に不安と不信が渦巻いていては間違いなく良い結果を生みません。

結局のところ就職先の決定は「縁を大切にし、自分を認めてくれたことに感謝をし、決断をする」に尽きます。「よし!ここの会社に覚悟を決めた。頑張るしかねぇ!」と。

就職先を決めた時の気持ちはこうあるべきです。それは私自身、経営者という立場から社員となる人に求めるものでもあります。そう思う人でなければ戦力にはならないのです。それは私の会社に限ったことではないはずです。

あなたという人材の未来の活躍は企業にとっても保証されたものではありません。そんなあなたに内定を出すということは企業側も大きなリスクを取って覚悟して決断しているのです。そういう状況の中で「もっと青い芝生がどこかにあるんじゃなかろうか」という気持ちが心の片隅にある社員は経営側にとっても最悪ですよね。

社員採用は無期長期契約です。遠い将来のことなど神でもわかりません。安全保障の就職というものは存在しません。そこに飛び込んでいく際にはリスクを取ることと覚悟することは不可欠。その最も有効な原動力は結局のところ「縁と感謝」なのです。

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