しくじらないための就活

私が専門商社をオススメする理由

高田 晃一2018年11月20日09時00分

週刊東洋経済11月17日号より。

この号では総合商社の特集されており、5大総合商社についての過去と未来に向けた解説が展開されています。

とても良い内容です。

総合商社を志望されている方は絶対に読みましょう。

この週刊東洋経済の特集の中で今回採り上げたいのは、専門商社にもページを割いて解説をしていることです。

入社することを意識しますと、総合商社は実際のところ20大学しか採用をしていません。その20大学とは、下のとおりです。

慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、京都大学、一橋大学、上智大学、大阪大学、青山学院大学、神戸大学、同志社大学、関西学院大学、立命館大学、東京外国語大学、明治大学、立教大学、中央大学、九州大学、名古屋大学、北海道大学、東北大学。

上記20大学以外の方が総合商社から内定を獲得するのは、ほぼ絶望的に無理です。

東京工業大学と東京理科大学には、ほんのわずかにチャンスはあるかな、という感じです。

よって私は、専門商社をオススメしています。

専門商社の良いところは扱う商品が決まっていることです。

総合商社ですと「ラーメンからミサイルまで」と言われているように、幅広い商品を扱っているがゆえ、入社して配属されるまで何を扱うのかが全くわかりません。

もしかしたら、自動車かもしれない。

もしかしたら、砂糖かもしれない。

こういう感じで配属リスクが大きいのです。

しかし、専門商社でしたら、鉄鋼、エネルギー、日用品と専門化されているため、そういった意味での配属リスクがありません。

あと、専門商社は総合商社よりも、転勤のリスクが小さいというのもあります。

商社業界に属する企業を調査しますと、「本社と支店が岡山県内だけしかない」とか「宮城県内だけではダントツに強い」といった地域性が強く現れている専門商社が多くあります。

こういった会社を意識的に見つければ、東京駅の近くで勤務している人が突然「来月からニューデリーに行ってね」(これは私の大学の先輩が実際に遭った)ということはありません。

ここで専門商社の中でオススメの会社をひとつ紹介します。

大阪市にある株式会社山星屋です。

この会社はお菓子の専門商社なのですが、実は国内で唯一のウォルト・ディズニーの食品についての権利を持っている会社です。

ディズニーランドで売られているお菓子ならびにディズニーのキャラクターが冠されたお菓子は、市場に多く出回っています。

実はこれらは、オリエンタルランドが作っている訳ではないのです。

大阪市にある株式会社山星屋が商品を開発し、生産して、市場に流通させているのです。

よって、ディズニーの仕事ができるのは、オリエンタルランドだけではないのですね。

ディズニーのお菓子を開発することでしたら、株式会社山星屋なのです。

このように専門商社は、ディズニーのような何かしらの権利を独占して持っている会社がたくさんあります。

よって、そういった意味でも私は専門商社をオススメしていますよ。